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赤坂四川飯店で建民担々麺を食す

赤坂四川飯店の外観

今回は料理人の陳健一さんがオーナーを務める赤坂四川飯店についてです。

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  • 本格中華、四川料理に興味のある方
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  • 陳健一さんが作る料理に興味のある方
  • 高級中華の担々麺に興味のある方

お店の基本情報

最寄り駅は永田町。
9B出口から徒歩2,3分の距離です。

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四川飯店について

お店としては1958年、台湾出身の龍智議さんという方が開業しましたが、その際に厨房に入ったのが、陳健民さんです。

健民さんは四川料理の父と言われ、回鍋肉にキャベツを入れたり、本場の担々麺(汁無し)を汁ありにしたり、エビのチリソースにトマトケチャップを入れたりと、四川料理が日本に受け入れやすいようにアレンジをしました。
各種メディアにも登場しています。

四川飯店を六本木や赤坂に店舗を出したのは建民さんです。

現オーナーの陳建一さんは、建民さんの息子。
「料理は人間を育むもの」を理念に運営されています。
建一さんは、1993年のTV番組「料理の鉄人」で一躍有名になりましたが、現在もメディアには出ていますのでご存知の方も多いでしょう。

さて、四川料理。
酸味、辣(辛味)、麻(痺れるような辛さ)、香味が複雑に絡み合った料理として、中国四大料理の中でも最も発達した料理と言われています。

その複雑さ故か、四川飯店もお店ごとにかなり味に違いがあると言われています。
「四川飯店」の名を冠する系列店は、何店舗かありますが、よくよく見極める必要がありそうです。

赤坂 四川飯店を訪問

赤坂四川飯店の外観

ということで、数ある四川飯店の内、妻と訪れたのは赤坂の四川飯店でした。
ビルの外にある赤い看板が目立ちます。

知名度から、平屋建てとかビルの一階にドーンと出ているのかと思いきや、少し歴史のありそうな全国旅館会館の5・6階に構えていました。
永田町という場所柄、こういう店構えが多いのですかね。

赤坂四川飯店の店内

店内はご覧の通り、格調高い感じを受けます。
あくまで一区画ですが、個室や宴会場といったスペースもあるようですね。

既に複数回訪問していますが、初めて入った時はどのくらいの金額になるのかと少し緊張したものです(麺類でいえば1,000円~2,000円くらいですから安心しましたが)。

コロナ禍でありながらも数多くの来店が見られました。

赤坂四川飯店の汁無し担々麺

そう、中華料理といっても私の目当ては汁無し担々麺。
迷いなく麺類のオーダーに進みます。

そこで悩んだのは、汁無し担々麺が2種類あることでした。
水天宮前ピリリのように、白胡麻・黒胡麻という違いではなく、建民担々麺と正宗担々麺の2種類。

正宗式と成都式という違いは知っていたので正宗というのは胡麻の味が強いのだと推測できましたが、建民とは何か。
結論「黒酢が入っているかどうか」という違いなのだそうです。

正宗担々麺(汁無し)

赤坂四川飯店の建民担々麺(汁無し)
こちらがその正宗担々麺。青梗菜と肉みそが乗っていますね。

正宗というだけあって、確かに胡麻味が強かったです。
ですが、胡麻が強すぎることもなく、濃厚ですがくどくない。

上質な汁無し担々麺といった具合でしょうか。
塩味・辛味・痺れがうまく調和していて、最後まで飽きることなく食べられました。

赤坂四川飯店の正宗担々麺(汁無し)の混ぜ込んだところ

こちらは混ぜ込んだところ。
濃厚なタレがしっかり混じり合い、濃い味が好きな人にはたまりませんね。

建民担々麺(汁無し)

赤坂四川飯店の建民担々麺(汁無し)
一方で、こちらが建民担々麺。
青梗菜はなく、代わりにパラパラとネギが目立ちます。

見た目だけでなく異なるのは味。
黒酢を使っているだけあって、酸味の強い仕上がりになっています。

ですが、単なる酸味ではなく黒酢特有の甘みが特徴的です。
一口食べると、コクのある甘みが口の中に広がりました。

酸味の強い汁無し担々麺ってあまりなかったのですが、これが合う。
正宗担々麺の上品さはそのままに、コク深さと甘みが加わった感じでしょうか。

赤坂四川飯店の正宗担々麺(汁無し)を混ぜ込んだところ
こちらが混ぜ込んだところ。
黒酢をベースとしたタレが絡んでいます。

濃厚さや痺れ・辛味といったものはあまり感じられず、さっぱりといただけますね。
一般的な汁無し担々麺とは少し、イメージが異なります。

とはいえ、私個人的には断然こちらの建民担々麺を推します。
まぁ辛味や痺れを味わう汁無し担々麺であれば、値段的にも手軽さ(お店の数的にも)普通のお店で食べられますので。

赤坂四川飯店のその他メニュー

その他のメニューとは言っていますが、私が汁無し担々麺目的に訪問しているからであって、その他というには十分すぎる美味しさのメニューが数多くあります。
何点か紹介しておきます。

パラッパラでボリュームたっぷりの五目炒飯

赤坂四川飯店の五目炒飯
お値段は1,500円と少し高めですが、十分満足なボリュームです。
お米がパラッパラでプロの技を感じました。

本場の麻婆豆腐

赤坂四川飯店の麻婆豆腐
四川の麻婆豆腐、非常に辛いイメージがありますが、旨辛といった具合ですね。
決して食べられないというほどではありません。
肉の旨味、ネギの旨味、色んな旨味が組み合わさっています。

ご飯と一緒に食べたくなる、そんなお味です。

ダシの効いた五目スープそば

赤坂四川飯店の五目そば
エビ、イカ、あわび色んな魚介の入ったスープそば。
ダシが効いていて、非常に奥深い味わいとなっています。
麺の量がボリュームたっぷりで、妻一人では食べ切れないくらいになっていました。

結びに

本格中華、しかも四川料理の礎を築いたお店の味は間違いないです。
話題作りにも一度訪問してみると良いかもしれないですね。