生活全般

DINKs我が家の資産運用ー純金積立について

さて、本日は資産の運用方法についてです。
以前、家計について記事にしましたが、貯蓄したものをどのように運用しているかという話ですね。

運用は何種類かやっていますが、今日は純金積立についてです。

こんな方に向けた記事です
  • 資産運用をこれから始める方
  • DINKsの資産運用に興味がある方
  • 昨今の金価格高騰を見て、純金積立を始めようか悩んでいる方
家計を計算しているところ
DINKs 我が家の家計についてプロフィールにも記載している通り私たち夫婦はDINKs(共働きで子供なし世帯)です。 それぞれ会社員で、サラリー制。 今日は我が...

低リスクで安全資産という定説

純金積立のメリットを紹介するとしたら、まずはその低リスクが挙げられるでしょう。
もちろん価格変動がある以上リスクがゼロとは言えません。

ただ、金は化学反応が起こりにくいなどの性質から、幅広い用途・有効性が証明されていて、地球上に存在する絶対量から希少価値が守られています。

わかりやすくいえば企業のように倒産しないから、値崩れが起こし「にくい」という話です。

もちろん金に代替するような物質が発見されるとか、地球上以外で金を発掘する手法が確立されたとかなら別ですが、今のところなかなか起きえないでしょう。

変動によるリスクはあったとしても、短期間で極端に価値が下がるということは考えられないというのが定説でした。

そうした背景があるからこそ、過去から長年に渡って資産の象徴として存在してきたわけですね。
絶対に利益が出続ける投資などないのが大前提ですが、少しでもリスクが低いものを探しているならば検討に値する手段だと思います。

余談ですが、私が学生のころは、金といえば南アフリカ共和国と習ったものですが、今ではめぼしいところは採り尽くしてしまったようで、産出量世界一とは言えないようです。

現在は中国のようですね。
ほんと中国は国土も広いせいか、色々な資源をお持ちですね。うらやましい。

とはいえ、こうした事実も産出量に限りがある証拠です。

純金積立のメリット

さて、純金投資のメリットです。
簡単にですが、世間的に言われている代表的なメリットをあげておきます。

少額投資が可能

純金積立には金地金(いわゆる延べ棒)で購入するタイプと、定額で購入していく方法と大きく2種あります。

金地金だと一般的な規模だと500g~1kgからの購入ですので、最低でも数百万円が必要となります。

月額1,000円からでも始められる純金積立は間口が広くて良いですね。

コストが抑えられる

「金を購入する」という意味では、現物を保有することになるので、普通に考えれば保管料がかかります。
ですが、純金積立ではそれが必要ではありません。

平均購入コストが低くなる

長期で行う投資には良く出てくる理論です。
純金積立固有のメリットではないですが、金の価格は毎日上下しています。

毎月定額で購入していくならば、金価格が低いときにはより多くの金を、高いときにはより少ない金を購入することになります。

これがそのまま「安い価格の時に多く、高いときには少なく」という投資の原則が自動でできてしまうことにつながります。

毎月、「どのくらい買おう」という悩む時間は、本業を持つ一般人には負担でしょう。
定期的・定額で買うという方法により、平均購入コストが抑えられるというのは大きなメリットだといえます。

現物に変えることができる

純金積立を継続すると、金の現物と交換することができるようになります。
現物資産を持つということ、それ自体がメリットになります。

細かく言えば他にもあるでしょうが、大きく言えばこんなところでしょうか。

コロナ禍の今、本当に低リスクで安全な資産なのか

さて、以上がこれまで言われていた”金”投資の定説でした。
本当に今後もそういえるのかというのが最近の気づきです。

”有事の金”について

金の買取価格推移参考元:田中貴金属工業株式会社ホームページ(https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-gold.php)

こちらは金の買取価格推移です。
純金積立商品を提供しているサイトのデータを参考に折れ線グラフを作ってみました。
2000年から2019年までの推移を表しています。

じわりじわりと右肩上がりですね。
世界経済のリスクが高まると価格が上昇する傾向にあります。

最近では米中貿易摩擦やホルムズ海峡の緊張、2017年は北朝鮮情勢の警戒感、少し遡って2010年頃はギリシャの財政危機、その前はリーマンショックなどが挙げられます。

こうしたリスクが金の価格を押し上げる要因となってきました。
「有事の金」という呼び名に負けない推移ですね。

いわゆる避難先として使われているのがよくわかりますね。
しかし、それにしてはその後価格が下がらないというのも面白いところですが。

実際どれくらいの利益が出るのか?

私は数年前からこの純金積立を始めています。
投資額も小さいですし、まさに積み立てている途中は、目に見える利益はそこまで目立ちませんでした。

それでも時間が経つごとに、利益が見えてくるようになりました。

やはり、時間を味方につけるのは強いですね。
例えば1か月1万円、10年間投資し続けたらいくらになるでしょう。

金の買取価格推移
これまでの購入金額と2019年時点で全て売却したときの金額差は162,615円です。
10年で16万、そこまで大きな額ではありませんが、増えていることは事実ですし、銀行の利息に比べればはるかに大きいです。

本当に低リスクなのか?

さて、価格が上がっているところをみると、当然ながら逆、つまり価格が下がることも懸念されます。

上グラフは2019年まで、つまりコロナの影響が及ぶ前のグラフになります。
コロナ禍の5月は6,000円を超え、急激な価格上下が起きています。

まさに今回も「有事の金」としての効果を発揮したわけですが、それはこれまで積み立ててきた投資家においての話です。

既に一定程度持っている投資家については、引き続き買い増しすることはドルコスト平均法が加わり、低リスクで資産が増やせます。

ですが、このタイミング(2020年5月~6月)で始める方は、慎重な判断が必要です。
ここから大きく下げる可能性もある、ということです。

過去最高値といえる今、本当に買う価値があるのかということはよく考えないといけません。

私が純金積立を始めた理由は…

では、私はなぜ純金積立を始めたのか。

途中色々肉付けされた理由はありますが、一番最初に始めた理由は「なんか投資をやりたかったから」というものでした。笑

社会人になってから、2,3年目くらいだったでしょうか。
単純に現金を貯めていくのが嫌だったんです。

なんでもいいから、何か将来化ける可能性のあるものを貯めたい、つまり投資がしたい、という思いでした。

結果からいえば、約10年近く経った今、その野望は叶ったわけですが、投資のきっかけは人それぞれといえどもこういう始まり方もあるわけです。

純金積立投資の今後、これから始めるのはどうなのか

インフレを象徴した写真
正直専門家でもわからない今後を私がわかるわけもありませんので、あくまで個人の意見にはなりますが、結論、一時の乱高下はあると思いますが、将来的には積み立てていくこに価値はあると思っています。

長期的な目で見るとまだまだ、世界には多くのリスクがあります。
コロナの第二波懸念は言わずもがなですし、それ以外にもアメリカは国内の抗議デモ、EUもブレグジット後の問題など色々あります。

一方、国内の情勢を考えると公的年金に頼った老後の問題、少子化など数々のリスクが散見されます。

特に異次元緩和による1000兆円を超える国の借金。
財政赤字が恒常化し増え続ける政府債務ですが、この解決策としては(唯一ではないにせよ)インフレは避けられないと思っています。

実は私の場合、始めた理由はさておき、これまで純金積立を続けてきた理由の1つには国内のインフレリスク対策がありました。

インフレ、つまり物価が上がることですが、これに個人で対抗するには現物資産を保有することが最も効果のある対策だと思います。それに金を選んだというわけです。

今まで100円で購入できたものが、120円、130円と上がっていけば、当然家計をひっ迫してきます。
併せて給与も上がれば良いですが、急速に変わる物価にはなかなか対応できません。

1年も経たない間に、150円、500円、1,000円と上がり続けて言ったらどうでしょう。

こうしたリスクからも、金の重要性は上がると睨んでいるわけです。
幸い、今回の価格上昇には、長年の積立が功を奏し、うまく乗れました。

もしかすると一部利益確定(=売却)するかもしれませんが、それでも止めるつもりはありません。

あくまで純金積立は、地道にコツコツとやっていくことが重要です。
有事だからと、ドカンと大量に購入するものではないと思います(そういう方法を選ぶ方もいるとは思いますが)。

これから始める方も、あくまで純金”積立”ですから、無理のない範囲で定額でやっていくのが良いと思います。

ポートフォリオでは低めの割合で

とはいえ、現在特需のようなもので注目されていますが、元来リターンは低いものです。
他の投資商品と比べて運用利回りが良いかというと、良いとはいえないでしょう。

ハイリターンの商品を探している方であれば適当ではありません。

ミドルリスク・ミドルリターンを狙っているので、純金積立について購入はしているものの運用商品全体に占める割合は低めです。

純金積立を扱う企業のHPでも全資産の「10%程度」と言われていますから、10%を1つの軸にしてみると良いと思います。
実際私もここ数年は10%前後の割合に落ち着いている状況です。

結び

ということで、今回は純金積立について記載してみました。
投資は知識がないわけではないですが、やはり記事にするのは難しいですね。

それでも記載したのは、投資商品は使い方さえ間違えなければ、人生をより深みのあるものにしてくれると思っているからです。

ローリスクローリターン、ミドルリスクミドルリターン、ハイリスクハイリターン、色んな戦略があると思いますが、その戦略に沿って色んな商品を吟味、選択する。
ローリターンでも、戦略がはまると嬉しいものです。

まだこれから資産運用を始めるという方の一助になればと思います。