インテリア

愛用の椅子 最高の座り心地をBKFチェアで

全身が包まれるようなフィット感、それでいて肩や腰や背中に負担のかからない態勢、いつまも座っていたいと感じる椅子に出会ったことはありますか?

コーヒーを楽しむ時、スマホを使う時、本を読む時、頭の中で何かを考える時、これらの時間が数倍充実したものになります。
今日はそんな、私の愛用する椅子についてお伝えします。

こんな方に向けた記事です
  • 高級な椅子に興味がある
  • BKFチェアの座り心地が知りたい
  • 革のチェアについて知りたい

最良のチェアは柔らかさではなくフィット感、サイズ感

カフェのテーブルとイス
これまでの人生、30歳に至るくらいまではあまりこだわりのない分野でした。
座り心地を選ぶならふかふかのソファだし、なんだかんだベッドで寝転がるのが一番楽と思っていたからです。

そんな考えを変えてくれたのは、カフェ巡りをしていたころに出会った椅子でした。
何か特別な一脚があったというわけではありません。
何店か巡り、座り続けていく中で、相性の良い椅子、作業をしていて楽になる椅子というものがあることに気づいたのです。

単に「やわらかい」というだけではなく、「広い」だけでもありません。
背もたれの角度、適度な硬さと柔らかさ、そしてフィット感。
これらがうまく一致することが、快適さにつながっていました。

当然、椅子へのこだわりは古今東西、非常に広く深い世界です。
アームチェア、ロッキングチェア、カウチ、ソファ、リクライニングチェア、エッグチェア、色々な種類があると改めて認識しました。

BKFチェアとの出会い

家を購入するとき、「夫婦で気に入る一脚を」これが1つのテーマでした。
それなりに色々な店を見て回り、座ってみて、部屋のトーンやスペースに合わせて購入したのが、こちら。

BKFチェアの座面
BKFチェアです。
「本革のハンモック」とも形容されるチェア。

確かに全身が包み込まれるような、椅子に座るだけなのにパーソナルな空間が確保されるような、それでいて疲れない、理想的な座り心地です。

ジャンル:椅子
ブランド:CUERO
モデル:BKF CHAIR
素材:ソリッドスチール、ベジタブルタンニンなめしの革
カラー:NATURAL,BROWN
サイズ:H900mm×W850mm×D900mm

初めて作られたのは1938年頃。
椅子のような「シンプル」な用途で、且つ「古くから人に必要不可欠な道具」は見た目にも大きな変化なく、昔ながらの物が愛用され続けるイメージがあります。
ある種、突き詰められたデザインなのでしょうね。

約1世紀前に作られたものが未だ一線にあるというのは、デジタルなものが身近な私には新鮮でした。

バタフライチェアと呼ばれる所以

「BKF」とはアントニオ・ボネット、ホアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ=ハードイ、3人のアルゼンチンデザイナーの頭文字から来ています。
彼らにより生み出されると、世界中に広がっていきました。

その後、1980年―90年代になると一時的に生産は中止となりますが、2000年代に再び北欧で製造が再開されます。
歴史は長いですが、これまでどこか一社が独占的に製造していたわけではないようで、私が購入したブランドはこの2000年に製造を始めたCUERO社でした。

以前は本革ではなく、CUERO社が製造した今のモデルが本革ということらしいですね。

BKFの骨組み写真
この座り心地を産む理由の1つに、椅子の骨組みがあるのだと思います。
こちらがその骨組み(座面を被せる前の状態)ですが、この形状からバタフライチェアとも呼ばれています。素敵な表現です。

正面から見ると蝶が羽を広げた時の姿に似ていますね。

BKFチェアのキャンバス生地は幾分安価

とはいえ「じゃぁ一脚買ってみようか」といかない理由が、その値段。
やはり本革製ということもあり非常に高額です。2019年時点で15万円前後でしょうか。

経験者はわかると思いますが、我が家も「自宅購入したんだから、家具もこだわるべき」という先入観により購入できたと思います。笑
後悔はしていないですけどね。

基本的には悩みに悩んで購入するモノ、一度購入すれば一生使い続けるくらいの気持ちで購入するモノだと思っています。
現在の我が家のポリシーに合っていた、というところでしょうか。

ちなみに本革でなくともキャンバス生地のものあります。
こちらにすると値段は半額程度。
革の香りが好きな私は本革一択でした。

BKFチェアはインテリアとしても存在感抜群、手入れも不要

BKFチェアのある部屋
こちらは我が家の一室。
まだまだ完成途上ですが、現時点では私の好みのものが並んだお気に入りの部屋です。
夫婦ともに気に入っていて、休日の午後は二人並んでくつろいでいます。

実はBKFチェアの購入を最後まで悩んでいたのは、カリモクのTHE FIRSTというリクライニングチェアでした。
やはり足が投げ出せるのは良いな、と。BKFチェア単体では足は投げ出せないんですよね。

そこでご覧のようにスツールを購入しています。
スツールもBKFに合ったものがあればよかったのですが、売りに出されていなかったので、これは妻の意見も含めて選んだものです。

スツールがあったほうが断然くつろげます。
BKFでくつろぐ様子

ちなみに、メンテナンスは特段不要です。
購入して1年弱経ちましたが、乾拭き程度で特に何もしていません。

革物ですから、保湿用のクリームで磨きたいとは思っていますが。
特に購入時もお店の方にそういうリスクは言われませんでした。

オットマンとしても丁度いい。匠工芸のアニマルスツールふかふかで柔らかな手触り、それでいて遊び心のあるスツール。 今日は匠工芸というブランドのアニマルスツールをお伝えします。 奇抜?...

使用してみて気になる点…

使用し始めて数年経ちますが、気になるところが1点あります。
まぁ購入当時から気づいていて、許容できるリスクとは思っていました。
それが立ち上がる際に、後方の脚が浮いてしまうところですね。
bkfチェアに座っているところ
こちらが座っている時の脚部分です。
ここから立ち上がろうとすると、
bkfチェアから立ち上がろうとしているところ
体重が前にかかるため、椅子が前側に傾き、結果として矢印の様に後ろの脚が浮いてしまうのです。

これを知らずに立ち上がると、手を離した瞬間「ガン」と床を打ち付けることになります。
浮き上がる高さは10~15㎝くらいでしょうか。
1度や2度なら大丈夫ですが、日常生活で何度も起きると床を傷つける恐れがあります。

対応策として我が家では、カーペットを敷いたり、マットを敷いたりしています。
そこまで大きなリスクとはなっていません。

慣れれば立つときに注意するようになりますしね。
気になる方もいるかなということで記載してみました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
元々チェアに興味のある方であれば参考になれば良かったですし、全く興味の無い方にはこういう世界があると気付いてもらえればと思います。

世の中にはBKFチェアのように、昔から人々に愛されてきたチェアが多くあります。
BKFチェア自体は一生ものだと思いますが、これを機にもっとチェアに興味を持っていきたいと思っています。