キッチン

気になる逸品 萬古焼で余熱調理ができるbestpot

キッチンの画像

“蓄熱調理”というワードをよく見かけます。
「蓄えられた熱によって、じっくりと素材に火入れをする」、そんな調理法です。

今日はそんな蓄熱調理ができる調理道具、bestpot(ベストポット)について紹介です。

こんな方に向けた記事です
  • 蓄熱料理(余熱調理)に興味のある方
  • ガス代を節約しつつ旨味のある料理が作りたい方
  • 土鍋で炊いたご飯が好きな方

蓄熱料理のメリット4つ

前述の通り、蓄熱料理は「蓄えられた熱によって、じっくりと素材に火入れをする」調理法。
ざっくり言えば、鍋をコンロで火にかけて、途中で火を止め、鍋内に残った熱によって調理を完成させるといったものです。

余熱調理という言葉もありますが(というよりこちらの方が一般的ですね)、ほぼ同義でしょう。
メリットは主に4つあります。

ガス代の節約

その調理名の由来でもある通り”火を止める”ので、その分単純にガス代が節約できます。
鍋調理をされたことがある方は言わずもがなですが、煮込み料理は予想以上にガス代を使用します。

コトコトと長いこと煮るほど、味はしみ込みますし、具材は柔らかくなりますしね。
使用時間が半分になれば、その分ガス代も半分になります(従量分だけですけれど)。

コンロの使用効率がUP

「コンロの口数が足りない!」特に煮込み料理の最中に起きるあるあるじゃないですか?
長時間に渡り1口を塞いでしまうので、他の料理に影響が出ます。

3口ある家庭ならまず大丈夫でしょうけれど、一人暮らしの部屋などは一般的には2口くらいですよね。
料理好きな方なら、一度に3品並行で作ることもあるはず。

もう1口あればいいのに、と思ったこともあると思います。
蓄熱調理なら、火入れが終わればあとはコンロから外しておけるので、別の調理に利用できます。

煮込み料理に使う鍋ってそれなりの大きさでもありますし、コンロの上から無くなるだけで、空間的にも圧迫感がなくなりますよね。

時短調理にも最適

蓄熱料理に使う調理器具は、熱の伝導率が良いものを使用します。
副次的な効果ですが、結果として火入れをする効率も良くなるため、時短にもつながります。

食材の旨味がUP

食材に味がしみ込むのは、火入れをしている時ではなく、実は温度が下がるときなのです。
煮込み料理で、翌日の方が味が染みていて美味しくなると言われる所以です。

蓄熱調理もその過程で火を止めます。
保温機能は高いものの、火入れしている時よりは当然温度は下がります。

その間に味がしみ込んで、旨味がUPするというわけですね。

以上、4つのメリットがあるわけです。

MOLATURAのbestpot(ベストポット)が蓄熱料理にベスト

そんな蓄熱調理ですが、どんな調理器具でもできるというわけではありません。
もちろん調理方法的には可能ですが、より美味しく、効率的に実現できるための器具です。

紹介するのは、MOLATURAという企業が作るbestpot(ベストポット)です。

独自技術による特徴的な形状

特徴の1つが形状です。
bestpotは、鍋と蓋の隙間が1000分の1ミリになる高度な切削技術により作られています。

その技術は航空宇宙産業の部品加工にも携わるレベルとのこと。
高精度技術で、蓋を閉めたときの鍋と蓋の隙間はほぼありません。

bestpotの仕組み
出典:https://www.bestpot.jp/

気密性を高めることで、素材の旨味を含んだ蒸気を鍋内に循環させ、熱も水分も逃がしません。

素材の味わいを逃さない無水調理(素材から出る水分のみで調理する方法)も可能です。
このあたりはストウブの鍋にも通じるところがありますね。

また、蓋との接地面以外の形状にも特徴があります。
それが鍋の下部。

bestpotの仕組み
出典:https://www.bestpot.jp/

取っ手の部分の空洞に熱が溜るようになっています。
ハガマという材質、取手部分に溜まる熱、鍋の底部保持される熱、これら3つの仕組みでトリプルヒート効果を実現しているわけです。

蓄熱性能は保温と保冷の両面で効果が発揮されます。

調理から3時間後の保温性

「ご飯」  47℃
「スープ」 60℃

コンロの火を切ってから、そのまま放置した時の温度でご覧の通りです。
しっかりと出来立てを維持しています。

調理から1時間を過ぎても冷たさキープ

「アイス」 1時間40分後で中心温度 −5.9℃

鍋内でアイスを作り、常温において1時間40分。
あくまで中心部分の温度のようですが、凍っているようです。

鍋なので、煮込み料理をイメージしますが、デザート作りにも向いていますね。

こちらは公式インスタグラムですが、パンナコッタを作っています。
確かにこう見るとすごくおいしそう・・・。

ガスの使用時間比較

bestpotのガス使用時間

出典:https://www.bestpot.jp/

これに関しては表を見ていただければ一目瞭然ですね。
ほとんどの料理で、50%以上使用時間を減少させられています。

肉じゃがでいえば、30分かかるところ10分。
火にかけて10分であとはダイニングテーブルに置いておけば、20分後に食べごろって想像しただけで便利ですよね。

デザイン的にもそのままテーブルにおいても映えるのは良いと思います。

多彩なサイズとカラーバリエーション

1人暮らし、2人暮らし、ファミリー、色んな生活スタイルに合わせたサイズ、カラーバリエーションが用意されています。

こちらは20cmサイズ。
2~4人分のシチューやカレーを作るのに適しています。


カラーバリエーションはかなり豊富。
色んなシーンに向けてチョイスできるのはいいですね。

※20cmサイズの情報です

直径:20cm
幅 :24cm(持ち手含む)
深さ :10cm
高さ :14.5cm
重量:鍋2kg、蓋1.3kg
容量:2L
カラー:ホワイト/アッシュグレー/ティーリーフグリーン/ピスタチオグリーン 他

ちなみに単純に容量が異なるだけでなく、浅い形状であるshallow(2.7L)もあります。
魚を丸ごと使ったアクアパッツァとか使いたい場合は、こちらを選んだ方が良いかもしれませんね。

またIH対応も用意されているようです。
IH対応のコンロ増えてきているので、IH用ができているのはいいですよね。

手ごろなサイズ感best pot miniが気になる

他記事でも記載していますが、妻と二人暮らしの本宅ではストウブをメインで使っています。

個人的には単身赴任先用に1つ欲しいところ。
なので、bestpot miniというのが気になっています。

急な飲み会があることを考えると(最近はコロナ禍でなくなりましたが)、翌日に残しておけないので、一食で完食できる量が作れるのはいいですね。

直径:14.8cm
幅 :17.4cm(持ち手含む)
深さ :7cm
高さ :11cm
重量:鍋910g、蓋540g
容量:550ml
カラー:ホワイト/ブラック/インディゴブルー/マスタードイエロー

本体は土鍋を使用 三重県に伝わる萬古焼(ばんこやき)という製法

さて、bestpotの特徴たる所以は既に説明したきた通りですが、加工技術や材質をベースの悦明でした。
鍋本体は土鍋を使用しています。

聞いたことがある方も多いですが、萬古焼(ばんこやき)についても簡単にご案内しましょう。

その歴史は、江戸時代中期に遡ります。
商人である沼波弄山(ぬなみ ろうざん)が、三重県の桑名に窯を開いたことが始まりです。
萬古屋という廻船問屋を営んでおり、食器や花器んど生活用品から工業製品まで多種多様な焼き物を作っていました。
特徴の1つとして、萬古不易という印が押されているのですが、それが萬古焼という名の由来になったと言われます。

使用される材料(陶土)は、熱に強い鉱石が混ぜられており、特に耐熱性に優れています。
直火や空焚きにも耐えるため、急須や土鍋といった生産物の代表的な製造法となっています。
この技法自体は四日市萬古ということで、特許になっているため他では見られない特徴となっています。

こう見ると、1つの鍋にも色んな技術が搭載されていますね。

結びに

ということで、本日は萬古焼(ばんこやき)で、蓄熱調理に最適なbestpotをご案内しました。
お米を炊くにも、煮込み料理をするにも、デザートを作るのにも便利。

興味のある方はぜひ、下記をクリックしてご覧になってみてください。