グルメ

銀座の老舗名店あるでん亭でパスタを食す

あるでん亭の銀座ファイブ店の外観

お店イチオシの一皿「アリタリア」は一食の価値あり!
本日は新宿や銀座、関東各地にお店を構える「あるでん亭」です。

こういう方に向けた記事です

・パスタが好きでやまない
・レストランのパスタというより、専門店のパスタが食べたい
・安価で満足度の高いパスタが良い
・生パスタより乾麺派
・本場イタリア人が好む味が好きな方

お店の基本情報

関連ランキング:パスタ | 銀座駅日比谷駅有楽町駅

行列必至 狙うなら開店直後

このRiverLog35でも既に数件飲食店を紹介してきましたが、ここも例に漏れず時間を考えないとすぐに行列になるお店の1つです。
他のお気に入り店同様、開店直後を狙って訪れることがほとんどです。
ありがたいことに複数の店舗があり、新宿店、西新橋店、田町店、色々な場所に出店しています。

あるでん亭銀座ファイブ店の外観

写真は銀座ファイブ店。
ビニールシートが目を惹くデザインです。
銀座ファイブ内にはわりとリーズナブルで気取らず入れる飲食店が並びます。
イタリアンの代表格といった立ち位置でしょうか。
奥まったところにあるせいか、あまり騒々しさもなく、落ち着いた雰囲気が味わえます。

あるでん亭の歴史

お店自体は1977年にオープンした銀座店から始まります(当時は旧ソニービルにあったので今は場所が変わっています)。
銀座の老舗店舗ということですね。
銀座店ができた直後に新宿店(現在の新宿センタービル店)にもできたということで、当時から人気を博していたことが伺えます。
両店舗ともに長い歴史を刻んできた店舗ということですね。
新宿センタービル店にも訪問歴がありますが、確かに昭和感が漂う喫茶店に近い店構えです。

開業当時、パスタの専門店は日本の飲食店業界ではかなり新しいジャンルでした。
そんな専門店ができるきっかけは、ソニー創業者である盛田昭夫氏が関わっています。
元々、グルメな盛田氏がパスタ専門店を作ってはどうか、という声があったようです。
その指令に応える形で、イタリアで修行した方がソニービル内にて開業という流れでした。それが社員だったのかどうか…。
(さすがに多少料理に縁のある方で、例えば営業一本で頑張ってきた方がいきなり明日から料理の修行、というわけではないと思います。)
ソニーとパスタ、なかなか想像できない組み合わせ、こだわりを感じるエピソードですよね。
現在も店内を彩るファンの写真、各店舗の行列具合、盛田氏のグルメへの情熱とその結果が見て取れますね。

看板メニューと絶品トマトソースにハマる!

以前、ロットチェントをご紹介した時にもお伝えしましたが、パスタって材料が比較的安価で作れる分、特化した部分、他の店舗との差別化が難しい分野だと思っています。
うまく特徴、色を出せる店舗こそ評判となると思っています。
そういう意味では、ここのお店も色々な特徴を持ちます。

お店の看板メニュー アリタリア

冒頭にも記載した「アリタリア」。
クリームソースパスタにボロネーゼをあいがけしたものです。
見るからにハイカロリーが隠せないですが(笑)、両方食べたいという方には向いていますし、クリームソースとボロネーゼを和えること新たな味にも出会えます。
ボリュームがあって、パスタ好きにはたまらない一皿ですね。

あるでん亭のアリタリア

名前の由来でもありますが、元々はアリタリア航空の機内食でした。
そのレシピをアリタリア航空のクルー直伝で、再現されています。
航空機内食のレシピというあまり耳慣れないワードと、それを再現して店の看板商品にするという発想、なかなか面白いですよね。
キャッチーな一皿があるというのが良いと思いました。

実際に食べてみても看板商品に恥じないボリューム感、飽きのこない味です。
ひき肉たっぷりのボロネーゼソースも良いですが、クリームソースの方が良い役割を果たしているのかな。
このお店の出す他のクリーム系パスタにも同じことが言えますが、比較的あっさりしているんですよね。
スープに近い感じで、どろっとしていません。
そのためボリュームは感じるものの、重すぎず、またボロネーゼソースも引き立てている、良いバランスを感じられます。

深い味なのにどこかサッパリとしたトマトソースの味わい

次にオススメなのが、ファンタジアです。
きのこ類が多く入る、風味豊かな一皿です。

あるでん亭のファンタジア

写真はファンタジアにベーコンをトッピングしています。
トマトソースベースなのですが、このトマトソースが絶品。
さすが専門店。手のかけ方が違いますね。
トマトの酸味がほとんど残らず、コクが非常に出ています。
そこに独自のスパイスもブレンドされているのでしょう、少しパンチのある味わいです。
トマトソース系はその素材の違いで、ファンタジアの他にもアマトリチャーナ、チョチャーラ、カチャトーラと色々ありますが、この風味が豊かなトマトソースこそ他で味わえない特徴の1つでしょう。

塩系オイルベースのアーリオオーリオも美味

トマトソース絶品と言っておきながらアレですが、塩系オイルベースも十分美味しいです。
オススメはイカとブロッコリーのパスタです。

あるでん亭のファンタジア

これもベーコンをトッピングしています。
毎回ベーコントッピングしてるな。笑
分厚くて食べ応えがあるので、お気に入りなんです。

パスタ自体の茹で具合、それによるオイルとの絡み具合が絶妙なんです。
にんにくのガツンとした風味ととイカの出汁がうまく合わさった一皿です。
味付けがシンプルな分、パスタ本来の味や茹で方、素材の相性が前面に出てくるオイル系。
「旨いパスタ店」ではオイル系のパスタが外れのわけがないですね。

クリーム系パスタやカルボナーラも美味しい・・・・はず

こういう好きなお店を訪問するうえでの欠点は好きなものばかり頼んでしまい、他のメニューを頼む余裕がないというところですね。笑
アリタリアと同等程度前面に出しているロレンツァ。
アリタリアの味から想像するに、あまり重くない、さっぱりとした味わいが予想されます。
ぜひ近いうちに食してみたいところです・・・・・・と言っても、トマトソース食べちゃうんだろうなぁ。

ということで、少し締まりの悪い終わりになりましたが、あるでん亭。
関東近郊なら店舗も多いので、お住いの方はぜひ。
旅行でこられる方もぜひ行ってみてくださいね。
本場イタリアの人が好んで訪れる店としても有名なようなので、行く価値ありです。